Q:「フラメンコを習ってみたいと思っていますが、外反母趾で膝も余り丈夫ではありません。足に問題を抱えていると、やはり無理?諦めるべきでしょうか?」

 

A: 外反母趾は辛いですね。実は私も軽い外反母趾なのです。

 自覚症状が無い位、軽い状態だったので、整形外科でそう言われた時は、「え・・?」という感じでした。

膝と踵の痛みも慢性的に抱えています。娘時代にオートバイの事故で左膝を17針、縫っているので、その後遺症もあるようです。

 

 でも、踊っています。その分、しっかりと自己管理しながら・・。

プロのダンサーで、足に故障を抱えていない人は、まず居ないでしょう。半月板の手術をした人も何人か知っています。

 

 外反母趾や膝の故障は、症状の軽重・痛みにかなり個人差があるものですし、その辛さは本人以外判りません。

ですから実際に故障を抱えている人に「大丈夫!」と軽々しく言う事は、絶対、出来ませんし、かと言って「無理です、諦めて下さい」とも言えないのです。

私自身が諦めら切れないでいるのですから・・。

 

 私の場合、具体的にどうしているかと言いますと・・・教える時も、自分の練習をする時も、可能な限り、フラメンコシューズを履かずに、バレエシューズで過ごすようにしています。

なるべく素足に近い状態で過ごし、指や踵に負担が掛からないようにしながら、どうしてもフラメンコシューズを履く必要がある時は、靴に衝撃吸収パットを足したり、足にサポーターを付けるなどの工夫をしています。

又、30分以上同じ靴を履き続けないように、途中で脱いだり、履き替えたりもしています。

 

 フラメンコシューズは低めの踵でも4cm以上はありますので、どうしても爪先部分に体重が掛かってしまいます。

また、固い靴音が響くよう、靴底には釘が何本も打ち込まれており、重くて頑丈に出来ています。

その重量感や耐久性は、一般の靴の比ではありません。

そうして足の激しい動きに張り付いてくるよう、なるべく「キツイ」状態で履くものですから、足に掛かるストレスは相当なものなのです。

 

 本当に、長く続けるほど、充分に自己管理しないと踊っていられるものではありません。

自己管理は、ただ労わるだけでなく、鍛え続けることでもあります。

外反母趾も膝の痛みも、容易く消失する症状ではありませんが、それらの痛みを軽減する為に、他の部分を常に鍛錬していくのです。

 

 素人考えでやってはいけません。

ちゃんと舞踊に関する知識のある医師や専門家のアドバイスを受け、専門書なども読んで勉強すべきです。

 

 ここまで、読んで頂いて「ふぅ・・・」と溜息をつかれたなら・・、そしてそれが「そんな大変そうなこと、とても・・・」と少しでも思われたなら「やめておかれる方が宜しい」と申し上げましょう。

 

 その溜息は、フラメンコを習得していく途上で壁にぶつかった時に、「私は足が・・・」という、逃げ口上や愚痴に、きっとすり替わってしまうからです。

 

 「私(川崎さとみ)のようなやり方もある」「諦めなくても良さそうだわ」との安堵から洩らされた溜息なら、先ずは、医師のアドバイスを受けましょう。

きっと、症状の軽重によって「このレベルまでなら・・」というアドバイスや、負担を軽減する運動などを教えて下さると思います。

 

 そして、どこかの教室の門を叩かれる時には、そこの先生に「しかじかの故障を持っていますが、出来る範囲のことで頑張りたいので・・・」と相談なさってみて下さい。

 

 先のブログでも書きましたが、フラメンコは身体条件によって、人を拒否することはない芸能です。

「思い入れ(愛情に裏づけされた努力)」を持って接すれば、必ず、ある部分にまでは辿り着くことができるでしょう。

 

 個々の身体条件によって「出来る事・出来ない事」は誰にでもありますので、良い意味で開き直り、フラメンコと向き合う姿勢を模索して頂ければ、と思います。

 

 

やってはいけないこと。

表情豊かに踊る為に

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