1977年に録音された『Camelamos Naquerar』 : カメラモス ナケラールというレコードがCDで復刻されました。

http://www.acustica.jp/contents/tienda/data/pageview.cgi?ID=00063

 

 これはMario Maya :マリオ・マジャというbailaor :バイラオール(男性舞踊家)の創作フラメンコで、ジプシー迫害をテーマにした、当時としては画期的な作品でした。

 

 最近は、ミュージカル仕立ての優れた作品も珍しくありませんし、間弦楽器とのコラボレーションも盛んで、音楽的には多彩になる一方です。

それらのレベルの高さは目を瞠るばかりで、フラメンコ界が常に新しいものを取り入れつつ発展し続けていることを実感します。

 

 しかし今日、久し振りにCamelamos Naquerar を聞いて感じたのは、パルマとギター、唄と語り、靴音だけというシンプルな構成の中に凝縮されたフラメンコ独特の「反骨精神」とでも云うべきものでした。

 

 ショーアップされたホアキン・コルテスの作品とは、全く異質なもの。

どちらが良い、悪いではなく、次元の違うものなのでした。

 

 私はホアキン・コルテスの踊りも好きですし、フラメンコをあれほどメジャーにし、フラメンコファン以外のファン層を獲得した貢献度は大だと思っていますが、彼が踊らなくなった後、30年という時代を超えて、人の心を打つ作品として残るかどうかは疑問です。

 

 このCamelamos Naquerar という傑出した作品は、これから先もずっと色褪せることなく支持され続けるでしょう。

ただ、フラメンコのCDは、名盤にもかかわらず、いつの間にか廃盤になってしまうことが多いので、興味のある方は、ぜひ早めに入手されることをお勧めします。

 

 ジプシー用語であるcamelamos:カメラモスの不定詞はcamelar で、標準語のquerer :ケレールのこと。

 naquerar:ナケラールはhablar:アブラールですので、Camelamos naquerar はQueremos hablar ケレモス アブラール:我々は話したい という意味になります。

 

 余談ながら、現代のモダンフラメンコを代表する舞踊家、Belén  Maya :ベレン・マジャは、このマリオ・マジャの娘です。

 

 

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