時々、遠くへ引っ越していった人や、色々な事情で辞めざるをえなくなった人から、懐かしい便りを頂く事があります。

最近は、メールという便利な手段もあり、それはそれで返事も出しやすく有り難いですが、手書きの手紙はやはり格別で、特にこれといった理由も無く頂く便りほど、嬉しかったりするものです。 

 

 3月ライブ前の最も肉体的に辛かった頃、今は地方でフラメンコの先生をしている旧生徒から、手作りのハンドクリームと手紙が届いた時は、本当に嬉しくてずっと持ち歩いていました。

 

 入会したての頃は「果たしてこの子は続くのだろうか?」と心配した人で、よもやスペインへ長期留学しプロになるほど成長するとは思いませんでした。

初めから格別な才能を感じたわけでも、舞踊向きの身体に恵まれた人でもなく、しかし着実に努力するタイプで、とても味のある良い踊り手になりました。

 

 それ以来、新入会者の「舞踊経験」や「身体条件などの資質」には、余り先入観を持ち過ぎないようにしています。

 勿論、ひと目みて、「上手くなる」と確信できる人も居ます。

それはレッスンする前に、「立ち居振る舞い」や「言葉遣い」で判ってしまうことなので、その「勘」のようなものは私の場合、外れることがありません。

でも、その人が私の生徒として順調に育ってくれるかどうか、というのは又、別次元で未知数です。

 

 そして、先に書いた生徒のように、「大丈夫かなあ・・」と心配な人が、のちに驚くほど成長してくれることもあります。

順調な人の成長は勿論、頼もしく嬉しいですが、不器用な人の成長は殊更うれしいものです。

  

 最初はヨロヨロと立つことさえ覚束なかったような人が、ひとつずつ課題を乗り越えていく姿、真摯な様を見るに付け、「先生をしていて良かったなぁ」と幸せな気持ちになります。

 

 時間をかけて成長した人は、踊りだけでなく日頃の顔つきまで輝いてくるようで、そうした例を幾つも見るに付け、誰でも“磨けば光る原石”のようなものだと感じるようになりました。

 

 

シンプルなのに難しいゴルペ:golpe

Vuelta:ブエルタ 回転が苦手

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