「コンパス/コンパス感」について、続きを書きます。

 

 Compás は、スペイン語の辞書によれば、「コンパス(文具の)」や「羅針盤」「拍子/リズム」などの意味がありますが、フラメンコ用語としては専ら、あるリズムのサイクルを表す単位として使われています。

 

 例えば12拍子系の曲なら12拍が、8拍子系なら8拍が「un compás 1コンパス」、その半分は「メディオ コンパス medio compás」です。

これを間違って13拍でとってしまったりすると「フエラ デ コンパス fuera de compás 」:コンパスを外したことになります。

 

 さて、12拍子系、8拍子系と書きましたが、これはフラメンコのリズムの特徴を一元的に表現する事が難しい故の便宜上の書き方だと思って下さい。

12拍子系の曲は、ある部分は2拍子、3拍子、6拍子・・とも聞こえるでしょう。これらが絡み合った複合リズムなのです。

 

 常に変化しながらアドリブだらけで進行してゆくフラメンコは、楽譜に育まれてきた音楽ではありません。

譜面もないのに、申し合わせたようにパルマ・唄(カンテ)・踊り(バイレ)が、全員、同時に止まったり、再開したり、自在に展開していけるのは、皆が同じ「コンパス感」を共有しているからです。

「外さない」という前提があるので、一緒に創り上げてゆくことが出来ます。

 

 こうして文章に書いて説明するのは大変難しいのですが・・・。

コンパスを「掴む」為の手段の1つを書いてみましょう。

 

 時計を思い浮かべて下さい。

12が頂点で、ぐるりと1周すれば12時間。

12時、3時、6時、8時、10時に印を付け、そこを仮に「強」としてみましょう。

他を「弱」として、これらを12拍で数えると「強・弱・弱・強・弱・弱・強・弱・強・弱・強・弱」となります。

 

漢字は見づらいので、数字を丸で囲みます。

⑫・1・2・③・4・5・⑥・7・⑧・9・⑩・11 これで1コンパス。

11は⑫に続きますから、これがぐるぐる・・。

 

 ブレリアス(bluerías)という形式では、ギターを最もベーシックなスタイルで弾いてもらうと、③のコード変化 ⑩の解決(戻り)は、比較的聞き取りやすい拍です。

 

 他にも⑫・1・2・③・4・5・6・⑦・⑧・9・⑩・11 のパターンは基本として良く知られています。

2連、3連、4連、2拍3連など、慣れない内は、聞き分けられないものですが、とにかく「あ・・これは好きかも・・」というお気に入りの1曲をぜひ見つけて下さい。

 

 そして、その好きな曲の形式(ブレリアスとかアレグリアスとか)をチェックして、他のCDで同じ形式の曲を見つけ、聞き比べて下さい。

その形式が持つ独特の「コンパス感」が、きっと肌で感じられるようになると思います。

きっと「耳にタコ」が出来る位聞かなくては・・なのですが・・・。

 

 ぜひお気に入りの「アルティスタ artista:芸術家、歌手などの意味がありますが、ここではフラメンコアーティストのこと」を見つけて下さいね。

私の好きな「カンタオーラ cantaora :フラメンコ歌手」で、最初に思い浮かぶのは「マイテ マルティン Maite Mrtín 」です。

 

 

 

 

 

 

 

フラメンコで痩せられますか?

今は、まだ始められません。

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