私がフラメンコと出会ったのは24歳の時でした。

当時、私が勤めていたライブハウスのオーナーから、カルチャースクールのフラメンコ講座に誘われたのがきっかけで、その時は実に軽い気持ちでした。

しかし、先生がデモンストレーションで踊って下さった姿を見たその瞬間から、私のフラメンコへの永遠の片思いが始まったのです。

 

 それは“セビジャーナス”というセビージャ(スペイン、アンダルシア地方の町の名前/セビリア)の春祭りで踊られる民族舞踊で、実は“フラメンコ”という枠とは又、別の位置付けにある踊りだったのですが、兎にも角にも、私は「10年掛かってもいいから、あの曲を踊れるようになりたい」と魅せられてしまったのです。

 

 「どうすればいいんだろう?」「何から始めたらいいんだろう?」 とにかく、自分の痩せっぽちな身体(当時は162cm 45kg位)を見て「これはアカンやろ」と思い、取り合えず縄跳びを始めました。

まだ、踊りは1パソ(ステップ)しか習っていなかったので、他にやれそうなことが思いつかなかったのです。

 

 それまで、どんな踊りもスポーツも楽器も・・・およそ習い事の類にはまるで縁がなく、駅の階段を昇れば息切れする程度の体力と、前屈すれば足首にも指先が届かないような、そんな硬い身体の持ち主でしたから、余りにフラメンコとは縁遠い自分であることが、素人ながらも自覚出来ました。

 

 週に1回のレッスンは本当に待ち遠しく、教えて頂けることは、一言も聞き漏らすまいと臨みました。

ボイスレコーダーなど無い時代ですから、毎回、真剣でした。

レッスンの後は、何をしていても上の空で、習ったパソ(ステップ)を頭の中で反芻するばかり・・・。まさに「一目惚れ」と言ってよいでしょう。

 

 あれから26年、もうフラメンコと出会ってからの人生の方が長くなりました。

師匠に恵まれ、仕事仲間に恵まれ、生徒に恵まれ・・何より時代に恵まれて、今の自分があります。

 

 何度も挫折し、壁に当たり、自己嫌悪で吐きそうになりながらも、飽きっぽい私が26年間、継続出来たことというのは、他に有りません。

きっと、ずっと手に入らないものだからこそ、未だに追い続けているのでしょう。

 

 フラメンコの魅力を他の方に伝えるのは、中々、難しいものです。

初めてのお弟子さんを持った日から、16年が過ぎ、今も試行錯誤の連続で、「教えることは教わること」だと痛感する毎日です。

 

 まだ何か判った訳でも、何か手に入った訳でもないのですが、この頁を読んで下さる方に、何がしか差し上げられるものがあるのなら、嬉しい限りです。

 

 形式はブログ(日記)というより、主にフラメンコと出会ったばかりの「ある人物」、或いは又、既にフラメンコと関わっている「ある人物」と私の交流録のような感じにしようかと考えています。

 「ある人物」というのは、私が今まで実際に出会ってきた人たちの「複合人格」と捉えて下さい。

出来事(テーマ)は、実際にあったことしか書きませんが、誰か特定の人物について述べることはありません。

 

 ご挨拶が長くなってしまいましたが、週に1、2回は更新したいと思っています。

 この数日内に、一回目を書きますので、どうぞ、宜しくお願い致します。

今は、まだ始められません。

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