もう、何年も前のことです。

当教室への問い合わせメールをある方から頂きました。

 

 経験者の方で教室の移籍を考えておられるようでしたが、その内容は「問い合わせ」というより「現教室への不満」が連ねられたもので、私は読みながら大変、複雑な気持ちになりました。

 

 移籍を考える場面は人それぞれだと思います。

転勤、引越しなどの環境変化でそれまで通っていた教室とスケジュールが合わなくなった、カルチャースクールの講座なので、もっと専門的にやりたい、等々・・・。

 

 でも、もし教室内での生徒同士や先生との人間関係に何がしかのトラブルを抱えての理由であれば、それは、「何処へ行っても同じこと」かも知れません。

 

 人間同士ですから「相性」というものは確かに有りますし、教室の雰囲気も、先生の個性が反映して幾らかは違うものでしょう。

でも、フラメンコというテーマに集ってくる人たちは、ところ違えど何がしかの共通点を持っていると思って良いと思います。

 

 人間関係のトラブルは、その殆どが「自分自身の内面」に原因があるものです。

「誰かを嫌いになってしまう人」は、場所を変えても又「誰か嫌いな人を見つけてしまう人」なのです。

そこに気付けない点こそが「原因」と言っていいかも知れません。

 

 広いようで狭いのが日本のフラメンコ界。良いことも悪いことも耳に入ってきます。

先生業同士というのは、傍目から交流がないようでも実は友達・・・とか、一緒に仕事したことはないまでも伴奏者を通じて話しを聞いているとか・・・お互いに情報を持っているものです。

 

 もし、稽古場を変えて心機一転、フラメンコと真摯に向き合おうと思っておられるならば、前の稽古場の悪口は一切、言わないのが賢明です。

 

 

 今日は、以前「夜のレッスンと夕食」と題して書いたことに、少し補足します。

プライベートブログ〔月夜のフラメンコ〕1月25日付けhttp://flamenco-luna.iza.ne.jp/blog/tag/41921/

 

 私たちは毎日、何がしかの食品を摂取して、そこに含まれている「糖質」を「ブドウ糖」に変化させて、エネルギー源として利用しています。

この過程をもう少し詳しく説明しますと

① 口で唾液と混ぜ、ある程度消化してから飲み込む。

② 胃液で更に分解される。たんぱく質はアミノ酸になる。

③ 小腸に移動し、栄養素として体内に吸収される。でんぷんは短糖類に、たんぱく質はアミノ酸に、脂肪は脂肪酸に。これらは血液中に吸収され、肝臓に運ばれる。

④ 肝臓に運ばれて余ったぶどう糖は「グリコーゲン」として蓄えられる。 「グリコーゲン」は、筋肉にも蓄えられる。

又、小腸で消化されなかったものは大腸へ移動し、ミネラル・水分が再吸収された後、不要なものは排泄される。

 

 ここで、「グリコーゲン」は筋肉にも蓄えられる、という行に注目して下さい。

筋肉の太さには個人差があります。

つまり、常に練習を重ねて筋肉を鍛えている人は、そうでない人に比べて20~50%もグリコーゲンを多く貯蔵していることになるのです。

筋肉のない人ほど、早く疲れてしまう、というのは大変、判りやすい図式だと思います。

 

 一方、肝臓のグリコーゲンは脳に栄養を送るために、たえず血糖を一定に保とうとしています。

脳は筋肉と違って「グリコーゲンの貯蔵が出来ない部位」なので、激しい運動をする場合には、それに見合うだけのブドウ糖を血液中に確保しておかなければなりません。

集中力・やる気(精神面)を維持する為には、血糖を維持する為のブドウ糖が、肝臓から充分に供給されていなければならないのです。

 

 え~・・と、文章で簡単に、かつ専門的に説明するのって難しいですね。下手で済みません・・。

早い話「腹が減っては戦はできぬ」と、覚えておいて下さい。

より有意義にレッスンを受ける為には、夕食抜きで稽古場に入らないようにしたいものです。

 

 フルタイムで働いている方の終業時間が17:00~18:00だとして、夜クラスのレッスンが19:00頃に始まるのならば、「なるべく早い内」に、「消化の良いもの」を食べておき、それから移動しましょう。

 

 レッスン直前に稽古場の近所で「牛丼」というような消化の悪いメニューは感心できません。

 

 お勧めは「バナナです。

会社を出る時に1、2本食べておき、それに加えて100%果汁のオレンジジュースを飲んでおくと良いでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 4月新規開講の入門クラスで【無料体験レッスン】を行います。

 

※ 日時&場所

4月6日(月)10:30~11:30 新所沢スタジオ

 

4月6日(月)21:00~22:00 上石神井スタジオ

 

4月7日(火)19:30~20:30 新所沢スタジオ

 

内容:初めてフラメンコと出会う方を対象にしたクラスです。

    カスタネット・パルマ(手拍子)・基本的なパソ(ステップ)などをご紹介致します。

    現在、当教室の入門クラス在籍者も参加可能です。

 

ご用意頂くもの

動きやすい服装 , 踵のしっかりしたパンプスタイプの靴(サンダル・運動靴は不可)

 

スタジオの場所はHPにてご確認下さい。

http://www.mickey.co.jp/flamenco/

 

お問い合わせ等はメールにてお願い致します。

satomi_kawasaki@hotmail.com

 

どうぞ、お気軽にいらして下さい。

 

 Solo compás :ソロ・コンパス というシリーズのCDが発売されています。

 

 ひとつの形式を“唄振り”“ファルセータ”“エスコビージャ”など、色々な部分に分けた上で、更にそれらの各部分を“踊り入り”“伴奏入り”“パルマだけ”と状況別に速度を変えて録音されたものです。

 

 日本を筆頭に、外国市場を意識して作られたこのシリーズと同種のものでは、他に Escuela de Flamenco :エスクエラ・デ・フラメンコもあります。

メトロノームの単調な機械音に比べ、断然、臨場感に溢れているので、私も、良く利用しています。

 

 ただし、唄・踊り・伴奏が入っている部分は参考程度に聞くに留め、パルマやカホンでシンプルにコンパスが刻まれている部分だけを使うようにしています。

 

 生の唄やギター伴奏は、その時々によって速さや内容が異なるものですが、録音された伴奏を素材に練習をしすぎると、身体がそれを覚えてしまって、アドリブが効かなくなる恐れがあるのです。

 

 固定音源に合わせて、全て振り付けをするというのは、他のジャンルのダンスでは普通のことです。

でも、フラメンコは基本的に生演奏で成り立っている芸能なので、録音時の伴奏者以外の人にCDと寸分違わない状況を求めることはできません。

いえ、たとえ録音時の伴奏者でも無理でしょう。

踊り手と伴奏者の駆け引き(アドリブ)で創り上げられた曲は、常に“その時限り”のものなのです。

 

 もしCDの振り付けを大事にするならば、そのCDをかけて踊るのがベストな環境。

obra :オブラ(作品)として、固定音源に振付けることも、ひとつの表現手段として確立していますが、生伴奏と固定音源とでは、振り付けの発想が根本的に違うわけです。

 

 ともあれ身近に唄い手やギタリストが居ない環境というのは、フラメンコにとって切実な問題です。

ソロ・コンパスは使い方を間違えなければ、頼もしい味方になりますが、あまり頼ってしまわないで・・やはり願わくば月に1回、いえ数ヶ月に1回でも良いですから、生のギターと唄を頼んで練習する機会を作りたいものですね。

 

  

 お陰さまで『Soy Yo Ⅳライブ』が、無事に終了しました。

ご来店下さった皆様、又、お越しになれずとも、メールで応援メッセージを下さった方々、心よりお礼申し上げます。

 

 お客様の温かさが「心地よいさざなみのよう」に舞台に押し寄せてくる中、伴奏者たちの「津波のようなサポート」に持ち上げられて、最高に気持ち良く踊らせて頂くことが出来ました。

 

 この1ヶ月余り、最大の練習量でライブに臨みました。

 

 それでも「出来なかった・足りなかった部分」は沢山有ります。

いつも生徒に言っている「反省するより練習しよう」を自身に言い聞かせ、明日から、また、次の課題に取り組んでいきます。

 

 ブログが更新できなかった数日間も、毎日、沢山の方がこの頁をご覧下さっていることが判り、そのことも大きな励みとなりました。

 

 これからも日々、気付いたことなど少しずつ書いていきますので、宜しくお願い致します。

 

 

 来週のライブは素晴らしい唄い手を2人も頼んでいるので「よし、3曲踊るぞ!」と決めていたのですが、日々、踊りの練習に明け暮れていると、やっぱり「唄いたい気持ち」がむずむず・・・。

 

 結局、一曲はRumbera:ルンベーラ(本来は、ルンバを歌う人という意味ですが、今はRumba :ルンバという形式に限らず、踊りながら唄うスタイルのことを指して使います)にしました。

 

 「久し振りにFarruca:ファルーカ 踊るよ」と言っていたので、楽しみしていた方ご免なさい。

 

 私にとって唄は踊りより直接的な表現手段です。

踊りならではできること、唄ならではできること、どちらも大切な表現手段なので、やはりひとつに絞りきれません。

 

フラメンコの歌詞は素朴ながら、二重・三重の比喩的な意味が隠されていたりして、勉強するほどに奥が深いことを知らされます。

 

 日本には資料が少ないですが、フラメンコ研究の第一人者、飯野昭夫先生著の「フラメンコ詩選」大学書林 がありますので、ぜひ多くのフラメンコファンに読んで頂きたいと思います。

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%B3%E8%A9%A9%E9%81%B8-%E9%A3%AF%E9%87%8E-%E6%98%AD%E5%A4%AB/dp/4475022746/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1237483734&sr=8-1

 ギター伴奏の独奏部分をfalseta:ファルセータと言います。

 

 代表的なのは、“Alegrías”:アレグリアス で弾いてもらう silencio:シレンシオ の部分などです。

 

 予めギタリストにファルセータをリクエストしておいて、それに合わせて振付けると、とても気持ち良く踊れるので、時間が許す限り、そうやって構成を考えるようにしています。

ファルセータは4コンパスから8コンパス位を1単位に捉えることが多く、長めでも1分位に納めて弾いてもらうと、振りが纏まりやすいようです。

ファルセータを活かすことによって、表現の幅が膨らみ、見せ場を作ることが出来ます。

 

 私にとってファルセータを聴きながら、振りを作っていくのは、何より楽しい練習です。

時間に余裕が有る時より、タイムリミットが掛かっている時の方が集中して仕上げられます。

 

 唄も、ファルセータも「覚えてしまうまで」聴きますが、何回聴いても飽きません。

覚えたファルセータは後々まで忘れないのに、時間を掛けて考えた振り付けは毎回、踊り終わると綺麗サッパリ忘れてしまうのです。はぁ~・・・。

 

 そんな訳で、今日も又、新たなファルセータ振りを練り直している川崎でした。

 

 本番まで後、6日!!

 

 かつて、コントラでとても悩んでいた時(今も悩んでいますが)取り組んだ方法をご紹介します。

 

原因をひとつずつ分析しました。

① 先ず「表」がちゃんと打てて居ないのではないか?

  そこで、メトロノームの一番ゆっくりな速度から、「ピッタリだ」と納得がいくまで何度も「表」を打つ練習をしました。

 これが、結構難しいのです。

 「ゆっくり」も「ゆっくり過ぎる」とある程度の速度より、むしろ難しいものです。

 

② 「表」をクリアー出来た速度では、手と足を入れ替えてみました。

  つまり「手で表:足で裏」を「足で表:手で裏」にするのです。 

  これを手1拍に足1回  手2拍に足2回 など、色々なバリエーションをつけてみました。

 

③ 230位までは順調な上昇線を描いていたのに、そこから先が遅々として進歩しない。

  速く動かす為の「筋力」が足りないことに気付き「筋トレ」をしました。

 パルマを打つ時に手首が無駄動きすると、当然、遅くなるので、ブレを減らしてしっかり支える為には、腕の筋力が必要です。

 また、足も「打つ足」(速く動く為)の筋力と、「立つ足」(支える為)の筋力、双方のバランスが大切なのです。

 

④ 私は右の握力が50近く有るのに対し、左の握力が20弱しか無い、という極端にバランスの悪い右利きだったので、左は右の倍、使うよう意識して練習しました。 

 均一なリズムを打つために、利き腕(足)で無い方を鍛えるのは効果があるようです。

 

 メトロノーム相手の練習は根気が要りますし、退屈かも知れませんが、相手が機械だからこそ「飽きずに、文句も言わず、いつまでも」付き合ってくれるのでもあります。

 

 そして大切なのは、メトロノームである程度の技術を手に入れたら、必ず「生身の人間」も相手にして、練習することです。

練習好きな仲間を持つことが、やはり上達の秘訣でしょうか。

何ごとも、poco a poco :ポコ・ア・ポコ(少しずつ)の積み重ねです。

 

 昨日のブログに続けて書いてみます。

 

 リズム感は先天的なもの。良し悪しは個人差が大きいので、そう簡単には改善できない。

と思っている方は多いかも知れません。

「私はリズム感が悪いから・・・」よく耳にする言葉です。

 

 でも、そう仰る人の中で、私から見て「確かに大変そうかも・・」と思える人は、極めて稀。100人に1人?位の割合で、残る99人は、自分でそう思い込んでいるだけ、または「リズム感は鍛える事ができる」という発想が今まで無かった人たちです。

 

 

 私たち日本人に共通しているのは、「フラメンコ」というジャンルに限らず、日常生活の中で「スピードのある音楽」を聴くという習慣が殆ど無い、ということです。

 

 それでも最近の若い世代の人たちは、Jポップやロックなど、機械的に刻まれた早いビートの音楽を聴きながら育っていますので、「フラメンコのスピード」にも慣れるのが早いのです。

contra:裏 を初めて教えて、その日の内に打てるのは、圧倒的に若い人たちです。

 

 彼女たちに比べ、私と同世代(50代)かそれ以前の人たちは、ずっとのんびりした流行歌や演歌などを聴きながら育ってきました。

学校で習う音楽ひとつ比べても、今の子供たちとは、扱っている曲そのものが違うのです。

まして、耳慣れないスペインの音楽を掴もうとするのですから、これはもう時間が掛かって当然のことです。

 

 私も、最初からcontra:裏が打てた訳ではありませんでした。

ただ、ひたすら練習して「慣れてきた」だけでして、決してリズム感は良いというタイプではありません。

 

 リズム感の良し悪しは、育ってきた環境が大きく影響することです。

特に音楽の勉強もしたことが無いのに、根っからリズム感が良い、というような人は、これまた100人に1人位?もっと少ないかも知れません。

 

 ですから、誰でも相応の「訓練」をして「慣れる」ことで、必ず乗り越えられます。

昨日、フラメンコはcontra:裏 を掴まない事には、手も足も出ない。と書きました。

踊ったり、唄ったりする者にとっては、厳しいようですが、これは事実です。

でも、どうかフラメンコが本当に好きな方は、簡単に諦めないで!苦手意識を持たないで欲しいのです。

 

 明日もまた引き続き、具体的な手段など書きたいと思います。