Q : 初心者にお勧めのCDがあれば教えて下さい。

 

A : 「初心者向け」「経験者向け」という区別は、全くありませんが、最初に良い出会うCDというのは、とても大切だと思いますので、自信を持ってお勧めできるartista アルティスタをご紹介しましょう。

 

 好きなartista は沢山居るので、誰とは絞りきれないのですが、あえてguitarrista ギタリスタ:ギター奏者2人 ,cantaor カンタオール:フラメンコ歌手(男性)2人 , cantaora カンタオーラ:フラメンコ歌手(女性)2人 に厳選してみました。

 

guitarrista ① Vicente Amigo ビセンテ・アミーゴ ② Paco de Lucía パコ・デ・ルシア

 

cantaor ① Camarón de la Isla カマロン・デ・ラ・イスラ ② José Mercé ホセ・メルセ

 

cantaora ① Maite Martín  マイテ・マルティン ② Remedios Amaya レメディオス・アマージャ

 

 この6名の参加CDなら、どれでも先ずハズレはないと思います。 

付加条件として「スペイン語の歌詞カードが付いている」ことや「録音年代の新しいもの」を優先されると良いでしょう。

 

 「歌詞カード」は、必ずしも実際の唄と一致していないことが多く、悩ましいところですが、フラメンコの唄をゼロから聞き取るのはとても大変です。

アンダルシア訛りに加えて、gitano ヒターノ:ジプシー独特の言い回しなどがあるため、専門家でないとなかなか聞き取れるものではないのです。

資料として歌詞カードが付いている方が良いと思います。

 

 また、録音年代の新しいものをお勧めするのは、フラメンコが常に前進し続けている芸能だからです。

使用楽器やアレンジなど、年を経ると共に、常に新しい試みが取り入れられています。

決して「新しいものが良い」ということではないのですが、やはり、今の時代に生きる人にとっては、その時代に即したものを聞くほうが自然だと私は考えます。

 

 そして、お気に入りのartista を見つけられたらば、年代を遡って他のCDも求めていかれるのが良いでしょう。

 

 また、フラメンコの礎となったartisuta たちの往年の名盤、復刻CDも沢山出ています。

これらもいずれは必ず聞いて頂きたいのですが「最初の1枚」として選ぶには、ちょっと「通」すぎるかも知れません。

 

ブログを読んで下さっている方なら、インターネットで注文されるのが一番、簡単な入手方法だと思いますので、参考までにacústica :アクースティカ (フラメンコCD等の通信販売会社)の頁をご紹介しておきます。

 

以下の6枚は特にお勧めです。

 

http://www.acustica.jp/contents/tienda/data/pageview.cgi?ID=01014

 

http://www.acustica.jp/contents/tienda/data/pageview.cgi?ID=01633

 

 http://www.acustica.jp/contents/tienda/data/pageview.cgi?ID=00124

カマロンは故人ですので、1992年以降の新しい録音 CDはありません。

 

http://www.acustica.jp/contents/tienda/data/pageview.cgi?ID=00183

 

http://www.acustica.jp/contents/tienda/data/pageview.cgi?ID=01025

 

http://www.acustica.jp/contents/tienda/data/pageview.cgi?ID=00325

 

 フラメンコに直結しない話題は、プライベートブログ「月夜のフラメンコ」http://flamenco-luna.iza.ne.jp/blog/に書くようにしているのですが、今日の話題はフラメンコと取り組んでいく姿勢にも関係のあることなので、こちらに書くことにしました。

 

 私が愛読しているブログに「がんばらないけどなげださない」という鎌田實氏の頁があります。http://kamata-minoru.cocolog-nifty.com/blog/

 

 鎌田氏は医師・作家・平和活動家・・・まさに「天馬空を行く」ような生き方をされている方で、新聞のコラムなどにも、よく執筆しておられますから、ご存知の方も多いことでしょう。

 

 氏は「がんばる」より「あきらめない」「なげださない」であれ、「いいかげんがいい」と仰います。

 

 確かにその通りだと思うのです。

私は「頑張りましょう」が口癖で、毎日、自分にも生徒にも言い聞かせています。

ブログにもしょっちゅう書いてきたし、これからも又、書くでしょう。

でもね、常に頑張り続けるなんて、誰にも出来ないと、実は思っています。

だからこそ、毎日「言い直し」ているのです。

 

 何か目標を立てて、決意する。「さあ、頑張るぞ!」

・・・3日続くでしょうか?1週間続くでしょうか?

最初の勢いが強ければ強いほど、失速するのも早いような気がします。

ですから、無理のない緩やかな上昇線を辿れる目標設定が大切だと思います。

 

 今の自分の力量を知ること、足りない部分を自覚し、その為の地道な努力を具体的に行うこと。

3日目に失速したら、4日目、5日目になってもいいから、又決意しなおすことです。

 

 予め、ある程度の失速は計算に入れつつ、でも決して「あきらめない」でいることが持続の鍵でしょう。

 

 私は、肉体的にも、精神的にも「短距離走者」でして、いつも自分を励ましていないと、すぐに息切れしてしまいます。

友人からは、よく「いつも元気ね!」「どこからそのエネルギーが出るの?」との言われますが、実のところ、根っから人前に出ることが苦手な性分ですから、今のように「人に踊りを教えたり」「人前で踊ったり」する仕事には、相当の努力を要しているのです。

 

 若い頃は、そういったエネルギーの配分、自分への励ましの「匙加減」が下手でしたが、50年近くも掛かって、最近ようやくコツが判ってきたような気がしています。

 

 フラメンコは力強く、頑張るしかない!というイメージですが、gitanoヒターノ:ジプシーたちって、全然頑張りません。こう、言い切って、少し語弊があるなら・・・無理な頑張りはしない・・というべきでしょうか?

練習熱心で努力家なのは断然、日本人の方です。

異国の芸能なので、頑張らないと習得できない壁があるのは確かですが、本当は趣味で取り組むレベルなら、そんなに頑張る必要は無いのかも知れませんね。

 

 『類は友を呼ぶ』と申しますか・・・、私の周りには「頑張っている人」が多いです。

そうでないで、私からの「頑張りましょう~!」について来られないので、自然と生徒も友人も、頑張り屋さんが残ってくるようです。

 

 

 我ながら頑張ってるなぁ~、と思われる方、ぜひ一度、鎌田實氏の本やブログを読んでみて下さい。

 

 

 

 

 Tablao タブラオ:フラメンコのショーを見せるレストラン 等に行くと、時に客席からpalmas パルマ:手拍子 を打つ人を1人や2人は見かけるものです。

 

 全くフラメンコの事を知らないお客様が、「いいぞ~」との声援の気持ちから思わず手を叩いてこられる・・・・これは残念ながら、compás コンパス:リズムが、全く見当外れでして、舞台上の者にとって、実は有難迷惑の典型であります。

 

 フラメンコのマナーを心得た他のお客様が気付いて、たしなめて下されば一番良いのですが、中々、日本人同士は他人の無礼を注意できないものです。

スペインで(観光客相手ではないショー)なら、そんな行為があれば、周りからすぐに「シィッ!」と睨まれるでしょう。

 

 でも、この全くの素人さんの応援手拍子というのは、実際のところそれほど問題ないのです。

音量が小さいし、腕も疲れてしまうので長続きはしないもの・・・、リズムが大きく外れているほど、無視しやすいとも言えます。

 

 それより悩ましいのは「どこかでフラメンコを少しだけ齧った人」のpalmas なのです。

プロなら決してそんなことはしませんから・・・・、客席で微妙に外れたpalmasを「自信を持って」「いつまでも」叩いて下さるのは、間違いなく、どこかの練習生さんなのですね。

 

 どうか、知っておいて下さい。

あなたのpalmasが、例え、どんなに素晴らしい音でリズムもしっかりしていたとしても!客席から叩いてはいけません。

これはフラメンコを見る上で、最低限のルールなのです。

 

 実は大昔、自分自身が練習生だった頃、そうとは知らずにこのルール違反を犯してしまい、後で、先輩にこっぴどく叱られたことがあります。

 

 タブラオでは無かったのですが、先生が踊っておられる時に「よかれ」と思って、生徒仲間でpalmas やjareos を入れてしまったのでした。

 

 今、思い返せば、赤面の至り。穴があったら入りたい・・どころか、穴が無ければ、掘って入りたいような心境です。

 

 しかし、その時叱ってもらえて良かった。

自分の尊敬する先生や、artista:アルティスタに迷惑を掛けているとは露ほども思っていなかったのですから・・・。

 

 そんな経験も踏まえて、決して「悪気」あっての行為ではない、むしろ「愛情表現」と判っていますので、今では、自分が主催しているイベントでそのような事があった時には、「お気持ちは有り難いのですが、フラメンコは手拍子も1つの芸として確立しておりますので、どうか演奏中は、そちらにもご注目下さい」等とMCを入れ、客席からの手拍子がルール違反であることをお知らせするようにしています。

 

 「傲慢」と受け止められるかも知れませんが、フラメンコのプロは、一秒間に6回、8回、或いはそれ以上のリズムを刻んで演奏したり踊ったりしています。

それも、1人ではなくグループ単位で・・・。

全員の息を合わせる為には凄まじい集中力が必要ですし、本番はその一点に全力を注いでいると言っても過言ではないでしょう。

全てがアドリブで進行して行くのがフラメンコですから、一時も気を緩めることが出来ないのです。

 

 ショーの進行状態や自分の立場から、ちゃんと言えないこともありますし、演奏者たちが我慢をして(良くあることと諦めて) しまうこともしょっちゅうです。

 

 しかし、フラメンコはそういった緊張感の上に成立している芸能である事を、お客様にちゃんと説明して、ご理解頂く方が、結果としてより良いショーに繋がると、私は考えています。

 

 Tablaoの経営者方も、ぜひ、その辺りの情報発信に努めて頂きたいとも思います。

 

 勿論、舞台上から客席へ手拍子を誘うようなメッセージがある時なら、話しは別です。

サービス精神旺盛なスペイン人が、観光客相手のショーで4拍子系の簡単な曲に手拍子の参加を求めるような場面は、時々見かけます。

 

 それならば、ぜひ存分にjaleo ハレオ:かけ声 も掛けて、盛り上げて下さい。

Q:「フラメンコを習ってみたいと思っていますが、外反母趾で膝も余り丈夫ではありません。足に問題を抱えていると、やはり無理?諦めるべきでしょうか?」

 

A: 外反母趾は辛いですね。実は私も軽い外反母趾なのです。

 自覚症状が無い位、軽い状態だったので、整形外科でそう言われた時は、「え・・?」という感じでした。

膝と踵の痛みも慢性的に抱えています。娘時代にオートバイの事故で左膝を17針、縫っているので、その後遺症もあるようです。

 

 でも、踊っています。その分、しっかりと自己管理しながら・・。

プロのダンサーで、足に故障を抱えていない人は、まず居ないでしょう。半月板の手術をした人も何人か知っています。

 

 外反母趾や膝の故障は、症状の軽重・痛みにかなり個人差があるものですし、その辛さは本人以外判りません。

ですから実際に故障を抱えている人に「大丈夫!」と軽々しく言う事は、絶対、出来ませんし、かと言って「無理です、諦めて下さい」とも言えないのです。

私自身が諦めら切れないでいるのですから・・。

 

 私の場合、具体的にどうしているかと言いますと・・・教える時も、自分の練習をする時も、可能な限り、フラメンコシューズを履かずに、バレエシューズで過ごすようにしています。

なるべく素足に近い状態で過ごし、指や踵に負担が掛からないようにしながら、どうしてもフラメンコシューズを履く必要がある時は、靴に衝撃吸収パットを足したり、足にサポーターを付けるなどの工夫をしています。

又、30分以上同じ靴を履き続けないように、途中で脱いだり、履き替えたりもしています。

 

 フラメンコシューズは低めの踵でも4cm以上はありますので、どうしても爪先部分に体重が掛かってしまいます。

また、固い靴音が響くよう、靴底には釘が何本も打ち込まれており、重くて頑丈に出来ています。

その重量感や耐久性は、一般の靴の比ではありません。

そうして足の激しい動きに張り付いてくるよう、なるべく「キツイ」状態で履くものですから、足に掛かるストレスは相当なものなのです。

 

 本当に、長く続けるほど、充分に自己管理しないと踊っていられるものではありません。

自己管理は、ただ労わるだけでなく、鍛え続けることでもあります。

外反母趾も膝の痛みも、容易く消失する症状ではありませんが、それらの痛みを軽減する為に、他の部分を常に鍛錬していくのです。

 

 素人考えでやってはいけません。

ちゃんと舞踊に関する知識のある医師や専門家のアドバイスを受け、専門書なども読んで勉強すべきです。

 

 ここまで、読んで頂いて「ふぅ・・・」と溜息をつかれたなら・・、そしてそれが「そんな大変そうなこと、とても・・・」と少しでも思われたなら「やめておかれる方が宜しい」と申し上げましょう。

 

 その溜息は、フラメンコを習得していく途上で壁にぶつかった時に、「私は足が・・・」という、逃げ口上や愚痴に、きっとすり替わってしまうからです。

 

 「私(川崎さとみ)のようなやり方もある」「諦めなくても良さそうだわ」との安堵から洩らされた溜息なら、先ずは、医師のアドバイスを受けましょう。

きっと、症状の軽重によって「このレベルまでなら・・」というアドバイスや、負担を軽減する運動などを教えて下さると思います。

 

 そして、どこかの教室の門を叩かれる時には、そこの先生に「しかじかの故障を持っていますが、出来る範囲のことで頑張りたいので・・・」と相談なさってみて下さい。

 

 先のブログでも書きましたが、フラメンコは身体条件によって、人を拒否することはない芸能です。

「思い入れ(愛情に裏づけされた努力)」を持って接すれば、必ず、ある部分にまでは辿り着くことができるでしょう。

 

 個々の身体条件によって「出来る事・出来ない事」は誰にでもありますので、良い意味で開き直り、フラメンコと向き合う姿勢を模索して頂ければ、と思います。

 

 

 前回、舞台栄えする人というテーマで、「自信を持って踊りましょう」と書きました。

 

 そう、先ず大切なのは精神的な強さです。

但し、どんなに精神的に強くても、やはり具体的に技量の充実も目指さなくては、想いと身体の距離が出来てしまうだけで、独りよがりな「力み」が目立ってしまうでしょう。

 

 日々の鍛錬で見落としがちなのが「顔:物理的な表情」の練習です。特に「目線をどこに置くか?」はとても大切なポイントなので、いつも意識する習慣をつけたいものです。

 

 例えば、お稽古場でSevillanas(セビジャーナス)を踊る時、向かい合ったパートナーの目はしっかり見て踊るようにしましょう。

日本人は人の顔を見据えることが苦手です。

不躾な印象を与えないよう、目線を宙に泳がせて話す習慣が子供の頃から自然と身に付いているので、「面と向う」と、照れてしまうのです。

 

でもセビジャーナスを踊る時、パートナーと目線を合わせない、というのは、スペインではちょっと考えられないことです。

 

 Sevilla セビージャ:アンダルシア県の町の名前 には、SevillanasやRumba ルンバ:2拍子系の軽い踊り を踊らせてくれるBar バル:飲み物やおつまみを取れるお店(日本のディスコ?クラブ?のもっと素朴な感じ) があります。

 

 そこに集ってくるのは、フラメンコ教室でちゃんと踊りを習っている人から、何となく雰囲気で踊ってしまう人まで、様々なSevillanasファンたちですが、誰でも初対面同士、気軽に組んで踊りを楽しみます。

 

 組んだ相手が男性なら、きっと恋人を見るような熱い視線を注いでくれるでしょうし、女性なら旧知の友人に再会できたような温かい表情を向けてくれることでしょう。

 

Sevillanasのように、軽くて明るい曲は「顔」のウォーミングアップをするのに最適なのです。

 

 自分では楽しく踊っていたつもりなのに、後で発表会の写真などを見ると、随分と無表情に映っていて愕然とした、ということはないでしょうか?

やはり日頃から習慣付ける(練習しておく)ことが大切なんですね。

 

 ちなみに「顔」の表情も、それを動かしているのは「筋肉」です。

目を開閉するのも、食事で口を開閉するのも、笑うのも・・・全て「筋肉」がなせる技。

歯科治療で麻酔をかけられた時に、口の周辺がもったりと動かなくなるのを経験した人なら、イメージしやすいでしょう。

 

 「筋肉」は、鍛えることが出来ます。

顔面神経麻痺の患者さんに向けて考えられた「顔面の体操」は、いわば「100面相の練習」です。

 

①顔の全パーツをギュッと中央に集める(酸っぱ~い顔)

②口や目をこれ以上無理!というほど大きく開ける(超びっくり、あんぐりの顔)

③「い~」の形に口を横に開き、眼球を左右上下させる(歯を剥き出しにした馬みたいな?)

・・とまあ、思いつく限りの馬鹿面を子供が「睨めっこ」する要領でやってみると、顔の筋肉がほぐれる感じ、鍛えられる感じが判ると思います。

日常生活では先ず、滅多にそんな表情しませんものね。

先のブログに書いた、指先の運動と共に実践してみては如何でしょう?これも1分やそこらで済む事です。(人前では出来ないという難はありますが・・・)

 

 日本人の無表情さは「言語」と大いに関係しています。

日本語は余り口の形を大きく変化させなくても発音できてしまう上に、音程が一本調子。大声で話すのは不躾な印象を与えると感じているので、日本人は非常に落ち着いた(悪く言えば不明瞭な)話し方を、自然と身に付けています。

 

 比べてスペイン語は母音の区別が実に明瞭で、かつacento アセント:アクセントを何処に置くかによって意味が変わってしまう文法を持っていますから、非常に音楽的ではっきり語られる言語と言えるでしょう。

 

 そうした根本的な文化の違いからも、日本人とスペイン人の表現力の差を、しみじみと感じてしまうことがあります。

 

 flamenco フラメンコに近づくには、先ず、言語から。そして豊かな表情を手に入れましょう。

 

 

 自分のスタジオの発表会というのは、「誰か間違えはしないか?道具を落としはしないか?」と、もう心配で心配で・・・なかなか心穏やかには見られないものですが、よそ様の発表会を見るのはとても勉強になりますし、お客様になりきれるので楽しいものです。

 

 群舞を見ていると、どのグループにもひときわ目をひく人、というのが居るものですが、それは必ずしも「技術的に上手いから」とか「美人だから」という理由ではありません。

 

 勿論、「上手さ」や「容姿」で目立つ人も居ますが、私が惹きつけられるのは「表情の良い人」です。

 

 いかにも・・・の創られた表情ではなく、「内面の強さが滲み出ているような人」の踊りは、 明るい曲、重い曲に関わらず表情が輝いているのです。

 

 程よい緊張感があり、無駄な力は抜けていて、何より「踊ることを本当に楽しんでいる」「伴奏がちゃんと耳に届いている」感じが伝わってきます。

 

 そんな風に踊れるのは相当の舞台経験がある人でしょう?と思われるかも知れませんが、実は余り、関係ないようなのです。

 

 その発表会を主催する先生に「誰それさん、良い感じだったね~」と伝えると「まだ、始めて2年目よ」とか「彼女は最初からそうなの」と言われることが多いのです。

 

 では「舞台度胸が良い」とは「プレッシャーに強い」ということ?つまり性格的なもので変えられないのでしょうか。

 

 膨大な練習量、確かな技術に裏づけされた「自信」が「舞台度胸」に繋がるのは尤もなことで、プロならば、常にそうありたいものです。

 

 でもアマチュアレベルで、舞台経験も浅い人の場合、どうしたらそういった「強い精神状態」に自分を持ち上げていけるのでしょう?

 

 本番を目前に迎えたらば、もはや多少の練習では劇的な技量アップはありません。

むしろ体力、気力を温存する為に、前日は充分な休息を取る方が良いのです。

そして本番では、技術云々を気にするより「その日に至るまでの道程」や「今までの生き方そのもの」に自信を持って、それを背負って踊る「私のフラメンコはこれ!」との気概で、良い意味で開き直ってみましょう。

 

 年齢に関係なく、人は皆、誰でも「その人だけの悲喜こもごも」を背負って生きている訳ですから、先ずは自分の生き方そのものに自信を持つことが大切だと思います。

 

 フラメンコの生みの親であるgitano ヒターノ:ジプシーたちは、時に自信過剰?と思えるほど、プライド高く生きています。

自己主張の強さは半端ではありません。

 

 日本では「自己主張を抑えること」が美徳とされる場面が多いですが、フラメンコの舞台では「強さ」こそ、見る人を惹きつける最大の要素だと思います。

 

 趣味でフラメンコを習っている方。次の発表会は、ぜひ「自信を持って」臨んで下さいね。

 

 

 

 フラメンコ舞踊で、ひときわ目を引くのは、強靭な足の動きと、しなやかな腕の動きでは無いでしょうか?

 

 「足の動きと腕の動き」 教える者にとって、より難しいのは腕の動きの方です。

 

 指先まで神経が行き届かない。もしくは他の部位を動かさず、指先だけに集中していれば出来ている事も、総合的な動きの中では、停まってしまう。・・というのは良くあることです。

 

 指が眠っている、とでも表現したらいいでしょうか・・。

 

 私達は、毎日、10本の指を使って色々な作業をしていますが、実際には親指と人差し指の仕事量が断然多く、他の指はその動きを助けたり、バランスを取る役目をしていることが多いのです。

 

 ピアニストのように、10指全てを満遍なく使えている人はごく僅かですし、特に右利きの人の場合、左手は細かい作業が苦手です。

 

 でも、踊りでは10指全てを、左右同時にバランスよく使う必要がありますから、そこはやはり地道に鍛えていくしかありません。

 

 朝目覚めた時、入浴中、仕事の合間・・ちょっと気付いた時に、両手のひらをギュッっと強く握る、開く。つまりグーとパーの繰り返し運動をしてみて下さい。

ググッと、力を込めてやらなくては余り効果はありません。

更に握りこぶしの状態で、小指からゆっくり開き放す、又、ゆっくり握り込んでいく。この作業を親指からもやります。

 

 こうした一連の運動を1分単位で、日に何回かやるだけで、今まで使っていなかった神経のある部分が刺激されているのを、実感出来ると思います。

 

 指先には色々な「ツボ」も集まっていますから、身体の隅々の眠っている細胞を呼び覚ますような感覚で、毎日これを続けてみましょう。

 

 「な~んだ・・」と拍子抜けするような簡単なことなのですが、それをすぐに実践する人と、いつでも出来ること・・・と、結局いつになってもやらない人と・・、ささやかな努力の積み重ねが、年単位では歴然とした差になってくる例を、私は沢山見てきました。

 

flamenco舞踊を学んでいる人にとっては勿論のこと、健康に良いのでどなたにでもお勧めです。

 

「フラメンコって、すごく激しい踊りでしょ?習うと、私も痩せられるかしら?」・・と、良く聞かれます。

 

 う~ん・・・・、もしダイエットが第一目的なら、エアロビクスとか、ウォーキングの方が、効果的だと思います。

 

 ダイエットは、摂取する食品の量と質のコントロール&体脂肪を燃やす運動なくして成功しないものですが、「体脂肪が燃える」のは、運動が始まってから20分後です。

最初の20分間は「糖質」がエネルギー源として消費され、中性脂肪が燃え出すのはその後と言われています。

 

20分間、運動を続けるというのは、普段、身体を使っていない人にとってはかなりキツイものでしょう。

ある程度の時間、持続して運動する為には、心臓に負担を掛け過ぎない「有酸素運動」が望ましいのです。

有酸素運動の簡単な目安は、「息切れせずに会話が出来るレベルの運動」ということです。

 

週に2、3回の20分以上のゆったりした水泳・サイクリング・ジョギングなどがダイエットには、一番、効果があるのでしょうね。

 

それに比べて、フラメンコは1曲、8分~15分位の踊りが多く、しかも始まりからガツンと暴れてお終い!という感じです。

糖質をガーッと消費したあげく、酸欠一歩手前で終了みたいな・・・。

「有酸素運動」どころか、心肺に負担かけまくりの、決して健康的とは言い難い踊りだと思います。

足を酷使するので、踵・膝・腰を痛めないよう、ケアも大切ですし・・、フラメンコを始めてから「腰を痛める人」は、本当に多いのです。

 

  「なるほど・・ダイエットには向かないか・・でも太っていると、やっぱり衣裳が似合わないわね。私には無理かも・・」

 

い~え!全然!

これは特に強調して言いたいのですが、フラメンコは無理に痩せる必要は有りません。

 

“あるがままの自分”を踊るのがフラメンコです。

太っている、背が低い、手足が短い・・・など、およそクラシック・バレエなら門前払いされそうな「体型による向き、不向き」が無いのです。

 

 スペイン人の踊り手を見て下さい。プロ、アマ問わず、色々な体格の人が居ます。

「エンリケ・エル・コホ」という伝説のバイラオールbailaor:フラメンコの男性舞踊手は、そのコホcojoという名の通り、片足の不自由な人でした。

既に故人で、もうその踊りを見ることは叶いませんが、凄まじいまでの存在感で、彼がすっと腕をあげるだけで、感動させられた・・。という話を聞いたことがあります。

私は写真でしか見たことがないのですが、確かに「とても太って禿たオジサマ」でした。

 

 クラシック・バレエでは「妖精/精霊/幽霊」などが踊られる事が多いですから、そのイメージに似つかわしい肉体が求められます。

トウシューズを履き、なるべく体重を感じさせないよう軽やかに踊るのがバレエの特徴だとすれば、フラメンコはその対極にあると言ってよいでしょう。

 

 地に足がついていること、生身の人間であること、如何に「重さを感じさせるか」が大切です。

実際、フラメンコ・ダンサーというのは、皆、しっかりした体格をしています。私もかなり逞しい方です。

 

フラメンコは「自分らしさ」を追求する芸能だと私は思います。

では「自分らしさとは?」を考えてみる時、「こうありたい」と具体的に自分をイメージすることが大事ではないでしょうか?

 

「強く望んで、行動に移す」

 

身体というのは、本気で望めば、その必要性にある程度は応えてくれるものだと思います。

誰にでも、自分の容姿に何がしかの不満はあるものでしょうが、フラメンコは容姿ではない、ということを知っておいて下さい。

 

 

 

 

 「コンパス/コンパス感」について、続きを書きます。

 

 Compás は、スペイン語の辞書によれば、「コンパス(文具の)」や「羅針盤」「拍子/リズム」などの意味がありますが、フラメンコ用語としては専ら、あるリズムのサイクルを表す単位として使われています。

 

 例えば12拍子系の曲なら12拍が、8拍子系なら8拍が「un compás 1コンパス」、その半分は「メディオ コンパス medio compás」です。

これを間違って13拍でとってしまったりすると「フエラ デ コンパス fuera de compás 」:コンパスを外したことになります。

 

 さて、12拍子系、8拍子系と書きましたが、これはフラメンコのリズムの特徴を一元的に表現する事が難しい故の便宜上の書き方だと思って下さい。

12拍子系の曲は、ある部分は2拍子、3拍子、6拍子・・とも聞こえるでしょう。これらが絡み合った複合リズムなのです。

 

 常に変化しながらアドリブだらけで進行してゆくフラメンコは、楽譜に育まれてきた音楽ではありません。

譜面もないのに、申し合わせたようにパルマ・唄(カンテ)・踊り(バイレ)が、全員、同時に止まったり、再開したり、自在に展開していけるのは、皆が同じ「コンパス感」を共有しているからです。

「外さない」という前提があるので、一緒に創り上げてゆくことが出来ます。

 

 こうして文章に書いて説明するのは大変難しいのですが・・・。

コンパスを「掴む」為の手段の1つを書いてみましょう。

 

 時計を思い浮かべて下さい。

12が頂点で、ぐるりと1周すれば12時間。

12時、3時、6時、8時、10時に印を付け、そこを仮に「強」としてみましょう。

他を「弱」として、これらを12拍で数えると「強・弱・弱・強・弱・弱・強・弱・強・弱・強・弱」となります。

 

漢字は見づらいので、数字を丸で囲みます。

⑫・1・2・③・4・5・⑥・7・⑧・9・⑩・11 これで1コンパス。

11は⑫に続きますから、これがぐるぐる・・。

 

 ブレリアス(bluerías)という形式では、ギターを最もベーシックなスタイルで弾いてもらうと、③のコード変化 ⑩の解決(戻り)は、比較的聞き取りやすい拍です。

 

 他にも⑫・1・2・③・4・5・6・⑦・⑧・9・⑩・11 のパターンは基本として良く知られています。

2連、3連、4連、2拍3連など、慣れない内は、聞き分けられないものですが、とにかく「あ・・これは好きかも・・」というお気に入りの1曲をぜひ見つけて下さい。

 

 そして、その好きな曲の形式(ブレリアスとかアレグリアスとか)をチェックして、他のCDで同じ形式の曲を見つけ、聞き比べて下さい。

その形式が持つ独特の「コンパス感」が、きっと肌で感じられるようになると思います。

きっと「耳にタコ」が出来る位聞かなくては・・なのですが・・・。

 

 ぜひお気に入りの「アルティスタ artista:芸術家、歌手などの意味がありますが、ここではフラメンコアーティストのこと」を見つけて下さいね。

私の好きな「カンタオーラ cantaora :フラメンコ歌手」で、最初に思い浮かぶのは「マイテ マルティン Maite Mrtín 」です。

 

 

 

 

 

 

 

 「初めまして、先日、友人のフラメンコ発表会を見に行って、どうしても習いたくなってしまいましたが、まだ子供が小さいので目が離せず、すぐには始められません。せめて、幼稚園に通うようになれば・・と思っていますが、待ちきれない思いです。今、38歳なので40代になってからでも大丈夫かしら?と年齢的なものも気に掛かります。未経験者でも自宅で出来るレッスン方法などあれば、教えて頂きたく、メールを差し上げました。・・・」

 

 教室のHPに“子育て支援制度”の項目などがあるからでしょうか、若いお母様から、このようなメールをよく頂きます。

 

 全ての方に、長文のお返事を差し上げることも出来ないので、いつもは、ざっくりとした所感を述べさせて頂いているのですが、今日は、特定の個人に向けてではないので、少し、丁寧に書いてみようと思います。

 

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 フラメンコに興味を持って頂き有難うございます。

 私も子育て経験者ですので、自分の娘が小さかった頃の事を思い出します。

自宅からせいぜい近所のスーパーまでの往復が行動半径だった時期もありました。

でも、子供と言うのは有り難いもので、健康にさえ育ってくれれば、いつかは親離れしてくれます。

「抱っこ」をせがんでくれるのは、過ぎてしまえばほんのひと時。後から、あの時もっと一緒にいたら・・・と思い返しても、取り戻す事の出来ない時間ですから、どうぞ、今は、存分に「手のかかる時期」を堪能して下さい。

 

 三つ子の魂、百まで・・という諺どおり、幼児期の数年間は、子供の人格形成にとって、掛け替えの無い時で、大人になってからの数年間とは比較の仕様もありません。

 

 確かに、30代後半から40代前半に掛けては、自分の体力が急速に衰えるようで不安を感じた時期でもありました。

でも、今、50代を目前にして思い出せば、まだまだ、若かった!と感じます。

 

 大丈夫です。今まで、小学生から80歳の方まで、指導してきましたが、2~3年の年齢差、というのは全く問題にはなりません。

実年齢と肉体年齢には、個人差があるものですが、「どの年齢から始めるか?」ということより、「その年齢までどのように過ごしてきたか?」ということの差が大きいのではないでしょうか?

 

 日頃から「よく歩き」「よく考え」ている人は、若々しく向上心も旺盛で、50代、60代からフラメンコを始められても、充分、楽しんでおられます。

 

 「未経験者が自宅で出来るレッスン法」というのは、具体的には市販されている教則DVDなどを使う方法も有りますが、もし、その教則DVDの作者自身に習う機会に恵まれないのならば、余り、期待しすぎない方が良いかも知れません。

フラメンコは、クラシックバレエなどと違って、「万国共通の型や基礎」が、あまり確立していないのです。

勿論、共有出来る専門用語は有りますが、「踊り方」となると、その先生それぞれのスタイル、振り付けになってしまいます。

どれが正しい・間違い、というのはなくて、フラメンコでは「自分のスタイル」を確立することが大切なので、100人、100様の踊り方が存在する訳です。

 

 ですから、DVDを繰り返し見て、踊りを1曲コピー出来たとしても、それはそれ、実際にどこかの稽古場に通った場合、又、そこの踊り方は別に覚えなくてはなりません。

勿論、参考になることは沢山有りますが、あくまで「参考」とされる方が良いでしょう。

 

 それよりも、もっと根本的、かつ、何処で習うにしても役に立つ能力とは、「フラメンコに必要な身体と耳を作ること」のひと言に尽きます。これはフラメンコを習える環境になくても、出来ることなのです。

 

 「身体を作ること」は、既にHPやプライベート・ブログでも書いてきましたが、「踊りに必要な筋力を養うこと」です。

フラメンコは本気で踊ると相当ハードな動きを要求されます。

もう殆ど“スポーツ”と言っても良いくらいでしょう。

実際、私が自分で練習して「効果あり」と実感したエクセサイズや栄養の摂り方の情報源は、スポーツマン向けの指導書が殆どです。

 

 日常生活の色々なシーンに、上手く「筋トレ」を取り入れてゆきましょう。

なるべく家電や乗り物に頼らないで、常に身体を使い、運動量を増やしましょう。

子供を抱きかかえるのも「エクセサイスのひとつ」と捉えれば、少し、重さが気にならなくなるかも知れません。

 

 勿論、使うばかりではなく、ストレッチや入浴で筋肉の緊張をほぐしたり、食事に気を配ることも大切です。

蛋白質、カルシウム、ビタミン類など、全ての栄養素をバランスよく「適切なタイミング」で摂りましょう。

 

 では「耳を作る」とは?

フラメンコはスペインのアンダルシア地方で発祥した、民俗芸能です。

最近、日本でも広く知られるようになったとはいえ、まだまだ、街角で耳にする類の音楽では有く、「似て非なるもの」が、フラメンコと混同されていることもある位です。

例えば、ジプシーキングは日本でも数々のヒット曲を出した人気グループで、彼らの音楽は私も好きですが、ジャンルとして「フラメンコ」では有りません。

 

 ですから「聞き分ける耳」を持つには、やはり本物のフラメンコを沢山、聞いておく必要があります。

どこのCD店にでも置いてあって、かつ「本物」なら、パコ・デ・ルシアというギタリストやカマロンという歌手のCDが一番手に入り易いと思います。

 

 最初は一枚のCDで、どの曲を聴いても「似た感じ」に聞こえるかも知れませんが、それはまだ「耳が出来ていない」のですね。フラメンコは曲の形式に種類があるので、その内、これは「アレグリアス」「タンゴス」「ブレリアス」・・と聞き分けられるようになってきます。そうなるまで聞きましょう。

 

 もうひとつ「耳」を養うことに通じますが「リズム感を鍛えておくこと」も大切です。

フラメンコは、とても速く演奏される部分が多々あり、リズムも複雑なので、先ずはそのスピードに慣れることです。

 

 手拍子でリズムをとることを「パルマ / パルマを打つ」と言いますが、3角錐型で、針が左右にカチカチと揺れるタイプのメトロノームは速度が足りず、音量も調整できないので、電子式のメトロノームがお勧めです。

ピンジャックを使ってオーディオの外部入力に接続すると、音量が自在ですし、大型家電量販店などで2~3000円で買え手頃です。

 

 ちなみにプロが踊る時の伴奏者のテンポは、「上げ」のシーン等では300を楽に越えてしまうことも有り、それは体験してみないことには想像できない速さだと思います。

 

 取り合えず、そうゆうものだということを「知っておいて」先ずは、100迄のテンポが正確に取れるような訓練をしてみましょう。

 

 いえ、、ただもうメトロノームに合わせて、手拍子を打つだけのことですが、この「打つだけ」のことを「ずっと、よどみなく、正確に」というのは意外と難しいものです。

きっと、一分もしない内に、手が疲れてくるでしょう。(ここで、また筋トレに話しが戻ってしまいますね)

 

 100迄のテンポをメトロノーム通りに正確に打てるようになったとしましょう。今度はそのリズムで歩いて(足踏みして)みましょう。5分間、外さずに続けるのは、けっこう難しいはずです。

それも、出来たとして・・・ではコントラ(裏打ち)はどうでしょうか?

これは歩みはメトロノーム通りに、手拍子は、その拍と拍の間、つまり、ちょうど「足が上がっている時に手を打っている」ことになります。

これまた、出来たとします。では、手と足を逆にしましょう。

手をメトロノーム通りに、足を拍の間に入れます。

更にバリエーションで、手を2度打つ間に足は1回、手を3度・・・とリズムパターンを変えてみたり・・・。

 

 このように、延々とメトロノームで遊ぶ、というかなり「オタク的」なリズム感の鍛え方を「楽しめる」人ならば、相当フラメンコに向いていると言えます。

 

 フラメンコではリズムのことを「コンパス」と呼び「コンパス感」というのを何より大切にします。基本的なコンパスの掴み方、フラメンコ独特のアクセントの付け方は幾つかパターンがあるのですが、それを書くと、非常に長くなりますので、また、次の機会にしたいと思います。

 

 ここまで書いただけでも、稽古場に通う以前にやっておけることが、どれほど沢山あるかお判り頂けたと思います。

 

 そして、当然ながらフラメンコはスペインの芸能ですので、興味を持たれたからには、ぜひ「スペイン語の勉強」も始めて頂きたいのです。

 

 これは私自身の反省をも踏まえて、特に強調したいことです。

スペイン語を学ばずしてフラメンコを理解しようとするのは、諸外国の人が日本の能や歌舞伎のファンになるのと同じことです。外から眺めているだけなら問題有りませんが・・・・。ずっとお客様のままで居なければなりません。

語学は、よほどの才能と環境に恵まれた人でなければ、1年やそこらではどうにもなりませんから、とにかく早い時期から少しずつ勉強されることをお勧めします。

 

かくゆう私も、只今、勉強中の身です。道のりは未だ遠いです。

長くなりましたので、今日はこの辺で・・。